ジェンダー問題=性別問題ではない

 

私は20年来のひきこもりです。ひきこもりながら、ネット上で色んなひきこもり経験者・当事者とつながり、声を聴いています。

その中で気付いた、ひきこもり界にもあるジェンダー問題についてお話したいと思います。

身体の性・脳の性

よく「女性ホルモンは男性にもあり、男性ホルモンは女性にもある」と言われますね。そして男性脳=理論的・解決を求めたがる、それに対し女性脳=感情的・共感を求めたがるとされ、この男性脳・女性脳もホルモンと同様に「男性にも女性脳が強い人が居て、女性にも男性脳が強い人が居る」あるいは「場面によって使い分けて居る」とも言われます。
「使い分け」は、具体的に言えば仕事も家庭も両立させている人。仕事では男性脳が優位、休憩中など友達と話している時や家に帰った時は女性脳が優位・・という具合に。

私が運営しているオンライン座談会には男性も多く参加されるのですが、私自身その男性たちに不快感や違和感を感じた事はありません。男性であっても、女性やひきこもり、その他色んな事で苦しんだことを話される方に「大変だったんだね」と、まず共感しているからです。
そして身体の性別は女性でありながら、男性脳で司会として突き進んだり、会話に参加する時は「寄り添い」として女性脳に切り替える私をサポートして下さるから。

男性が多く参加する場でありながら、話の内容は男性脳・女性脳が上手くバランス良く配置されているのです。

性的マジョリティーとは

ネット記事に、このような内容をお見掛けしました。

マジョリティは、社会に不公正・不平等があるという問題を、そもそも気付くことができない。もしくは気付いたとしても、スルーできる、立ち去ることができる。そうして、意図せずともそのような構造の維持や再生産に加担してしまうのです。さらには、問題を見て見ぬフリをすることで、利益を得ることもあります。

一方でマイノリティは、進学や就職、昇進など、日々の生活の様々な局面で、情報や資源、機会へのアクセスを阻まれたり、不利益を被ったりしています。したがって、社会の問題点を「気にせずにはいられない」のです。

つまり私の会に集まる人の多くは社会から不平等な扱いを受けて来たため、自らの身をもって色々な差別に「気付いてしまった」あるいは「気付かされてしまった」方たちなのです。

「え?所詮それってマイノリティーだし、ひきこもりでしょ?」

そう思った方、あなたは「気付いていない」あるいは、自分がひきこもりじゃないから・・と逃げる事が出来る「マジョリティー」です。

ひきこもってない、ひきこもり

私はNHKさんの「みんなでひきこもりラジオ」にも出演しましたし、「ヒッキーラジオ」というYouTube配信もしています。社会人になってからひきこもり、時々短時間であればパート勤務も出来たり、町内会の行事などにも参加出来ているので「ひきこもりなんです」と言うと、よく色んな人から「全然ひきこもってないじゃん!」と言われます。
でも、ひきこもりなんです。パート勤務していても、人間関係にすごく気を使い、疲れてしまう。休日まで引きずられたくないから、欠勤連絡をする上司以外誰とも連絡先の交換はしない。仕事が終わったらどこにも寄らず早く家に帰りたいし、休みの日もなるべく家の部屋の中に居たい「精神的ひきこもり」です。

また不安障害やHSP(繊細で疲れやすい人)があり、公共交通機関に乗るとパニック発作を起こす事があるので怖くてなかなか乗れません。だから自然と行動範囲も狭くなり、コロナ禍前から日常的に話す人はごくわずか。

不安障害やうつ病・パニック障害などの精神障害は「誰でもなり得る」という事が随分認知されるようになって来ました。そして「精神的ひきこもり」の部分を読んで「あ、私そうかも・・・」と思い当たる方も多いのではないでしょうか。
そう考えると、先述した「ひきこもりでしょ?」は通用しない事になります。

「へぇ~、ひきこもりってそうだったんだ!」と気付いたあなた、あなたはまだ大丈夫です。気付けた人なので。

ひきこもり界のマジョリティー

ここまでは、ひきこもり以外の方に向けて書きました。

ですが、残念ながらひきこもり界にもマジョリティーが居るんです。いわゆる「ホモソーシャル」とか「男ノリ」とも表現したりします。狭い狭いひきこもりの世界で、ひきこもりがひきこもりに『教育』を施す・・・おかしな人たちだなと、個人的には感じます。
ひきこもりだから、心理学や精神医学、福祉などに詳しいのは分かります。が、「ひきこもってて、人と話すのが怖くて・・・」と共感=仲間を求めてやって来た人に対し「趣味の合う人と話せば良いよ」なんてアドバイスしちゃったり、そこからどんどん「勉強すればいい」とか、聞いてもいないのに「こういう制度もあるから利用した方が良い」なんて言い出す始末なんです。
うちのオンライン座談会は、そういう「相談場所」にはしないと決めています。相談しに来る方も居ますが、アドバイスはしません。するとしても「私はこうしたけど、それがあなたに良いかどうかは分からない」と選択肢を示すのみです。私たちはプロではないから、うまくいかなかった時責任が持てません。

傷と個性

こういう話をすると、必ず「じゃ、その会はひきこもりの人たちが集まって、傷を舐めあってる会なの?」と聞かれます。そう捉えられるのも無理はありませんし、あえて否定もしません。けれど私自身はそうではなく、「個性を尊重している会」だと自負しております。

共感する事により、ひきこもり当事者は安心感を得られます。そうして心の余裕が少しでも出来れば、次に何をしたら良いか・どのように考えたら良いか、自然と動き出します。一気に行動する訳ではないので、周りからは変わっていないように見えるかもしれませんが。
でも本人の中では明らかに「気付き」があり、成長しているのです。

「生きづらさ」にも個々の環境で千差万別あるように、「生きやすさ」にも個人差はあります。どちらも違いを否定しない。それはいわば個性を尊重しているという事ではないでしょうか。

曇っている日

 

調子があまり良くない時でないと、調子が良くない時の本当の気持ちは書けないと思うので、あえて書き記しておこうと思います。
(※ただしこれは、私の気性・特性の問題であり、個人的主観が含まれます)

症状

  1. 涙が出やすい
  2. なんとなくだるい
  3. イライラする(主に自分に対して)
  4. やる気が起きない
  5. 他人の苦しさを自分の苦しさにしてしまう
  6. 寂しいと感じる
  7. でも人の気配も嫌
特に私は何でも「自分のせい」にしてしまう傾向があります。

また1~4までは典型的な更年期障害の症状ですが、2の「だるい」と5「他人の苦しさを自分の苦しさにしてしまう」所はHSPの特性とも言えるので、どちらのせいなのか、あるいは両方なのか、迷う所はあります。
本当はそこの所、婦人科以外にも精神科・心療内科などの専門的な判断も聞いてみたいのですが、HSPを正確に診断出来る医者が居るのか?という不安と、薬に対しても私は恐怖心が強いので、余計な薬を増やされるのも面倒だから精神科医に相談しにくい、という面があります。

そして厄介なのが6「寂しい」という反面、7「人の気配も嫌」と感じる所です。
1人暮らしなので、特に夜中に症状が出てしまうと不安になり、母に電話しようとスマホを手にするのですが「声を聴く」事を意識すると、そこで手が止まってしまう事がよくあります。
まだその辺りは5「他人の苦しさを自分の苦しさにしてしまう」という面もあるように、自分と他人の切り分けが上手くいっていないようです。

対処

  1. 休養
  2. 体調・感情・感じた事をメモする
  3. ヨガ
  4. 深呼吸
  5. (涙が出ている時は)思いっきり泣く
  6. テレビなどをボーっと見る
  7. 庭の草木を眺める
  8. 手を動かす
  9. 制限時間を設ける
やはり1番効果的なのは「休養」です。寝られそうな時は、思い切って寝る。
私はそもそもショートスリーパーだったのですが、やはり最近はそれでも年なのか(笑)睡眠時間が6時間を切るとしんどく感じる事も多くなって来ました。
夜はなかなか寝付けないこともまだ多く、そこは今調整中なのですが、夜寝られないなら夜5時間寝て、朝ご飯食べてから15時くらいまでに1時間寝るなど、合計時間で考える方が良い気がします。

ネット動画を見るという選択肢もありますが、ネット動画は横に「おすすめの動画」という悪魔のささやきがあり、ズルズルと夜更かしする素になりやすいので、私の場合それはやらないようにしています。またその「おすすめの動画」を見ていくうち、過激な描写のある動画に行きついてしまう事もあり、それが精神的負担になって眠れない事もあります。

なのでコメディータッチのドラマなど録画している物、もう何度も見ているから結末も分かっているものを見ます。その方が途中で寝ても惜しくないので🤣

メモを取る事と、手を動かす事は連動しているようにも感じます。私の場合、日記に近い形で文章として書いたり、このブログのように箇条書きにしたり、色んな手法を取っていますが、どれにも言える事は「手書きである」ということ。
体調が悪い時には、スマホを持ったり開くのでさえ面倒な時があります。
ですが余程しんどくない限り、手帳を開いてメモをするのは割と出来ます。
また書くだけでなく、過去の記録を時々読み返してみて「あの時はああだった」「この時はこういう風に対処したんだっけ」「じゃ、今回もそれが良いのではないだろうか❓」と試行錯誤をしてみます。さらに「あの時よりはマシ」と思う事で、少し昂っていた感情が落ち着くこともあります。

9「制限時間を設ける」というのも大事で、昼寝をするにしろ、瞑想やヨガをするにしろ、考え事をするにしろ、私は「〇時まで」とあらかじめ時間を決めます。時間が来たらすっぱり止める。解決していようがいなかろうが。お昼寝した後は大抵スッキリしているのでまずない事ですが、お昼寝でもスッキリしなかったら2度寝・3度寝するのではなく、違う方法をまず少し試してみる・・・という形になります。
たとえばお昼寝したけどスッキリしない、でもこれ以上寝たら夜の睡眠に障るかもしれない・・・そんな時はとりあえずテレビ。パッと見て面白そうな番組がなければ、録画したものを見る。それもイマイチという時は、新しく制限時間を設けてネット動画を2~3本だけ見る。
それでもダメだったら、横になって天井でも眺める(笑)そこで寝てしまっても、もう仕方ない、そうまでしてももう体と脳が休息を求めているんだ‼とあきらめます。

パソコンも結構目や脳への負担があるので、電源を入れる前に「〇時まで」と時間を決めるようにしています。

あと在宅ワークもなるべく稼働時間を制限しており、15~16時になったらなるべくそこでストップをかけるようにしています。(これはHSPで自分に負荷をかけすぎないための処置です)余力があっても、とりあえずそこで止めておく。翌日を考えると「50%」が私の場合はベストのようです。(まだ推定値ですが)
どうしてもそこで収まらない時は、一旦PCの前から離れてお茶や甘いものを取ったり、少し出歩いてみます。18時までやっても終わりそうにない時は、あきらめて翌日に回すか、納期が迫っているものは「相談(ヘルプを求める)」です。

頑張らない

むずかしいですが、これが1番です。
どこが自分の限界なのかを把握出来たら、なるべく早く「50%」の数値を割り出していきたいのですが、私もまだその「50%」が正確には分かりませんし、制限時間もついつい甘えてしまいがちです。それゆえ、ついうっかり夜更かしも😅
まだ在宅ワークで少し余裕が持てているうちに、自分の生活など見直してみたいと思います。


あの日

 

10年前のあの日、私は年金事務所の契約職員で、奥の印刷室にこもって仕事をしていました。印刷機がフル稼働していて騒音が酷く、また奥まった小さい部屋でほぼ個室状態になっていたため、お客様相談室の待合コーナーにあるテレビの音などは聞こえませんでした。もちろん、遠く離れた広島の地では揺れもなく。

仕事をひと段落終えて給湯室に向かう途中、お客様相談室の室長がテレビを指さしながら「すごい揺れとった」「ああ、東京のスタジオも揺れとる」と騒ぐのを聞いて、やっと何か大変な事が起きたのだという事を知りました。

けれどテレビをじっくり見る時間もなく、まだ残った作業に取り掛かるために給湯室で軽く休憩し、すぐにまた印刷室に戻ったため、どこか他人事のように感じていました。

電車が来ない・・・

少し実感らしきものが湧いたのは、帰りの電車を待っている時です。(※この頃は一時的に不安障害が回復傾向であり、電車には乗れていました)なかなか電車が来ません。地震は東北で起こったのであって、関東地方よりこちらの沿線は影響ないはずだと思ったのですが、新幹線はともかく、在来線も遅れていました。
そしてその遅れのためにすし詰め状態になって電車に乗って帰ったのですが、家に帰ってテレビで見て、やっと本当の事の大きさを実感し始めました。

映画を見ているよう

津波の映像が流れた時、私も父も同じ事を言いました。
「CGじゃなかろうか・・・」
「これが、現実に起きた事なのか・・・」
高台に逃げのびた方の悲鳴らしき声もリアルに流れました。それでもやっぱり「映画を見てるみたい」という気持ちは拭えません。

ただ何となく、この映像をじっと見続けてはいけない、と心のどこかで自分自身への警鐘が響きました。私は人の感情に移入しやすく、流されやすい。悲しい感情には特に引っ張られやすい。このまま見ていたら、自分の心がダメになる・・・
そう思い、父が食卓でテレビを見ていても、私は見て見ぬフリをしていました。

薄情者と言われても

あの日は金曜日だったと記憶しております。年金事務所は土日がお休み。

テレビでなるべく震災・津波の映像を避けていた私は、土日は録り溜めしていたビデオを見る事に専念していました。

心配だったのは、職場の昼休憩。
女性は何となく、義務ではないのですが休憩室に集まり、休憩室のテレビを見ながら、おしゃべりをしつつ食事を採るのが慣例化しています。
テレビはもちろん、あの映像を流し続けるでしょう。
そして話題は当然、震災と津波の話題でしょう。

せっかくのお休みなのに、土日の間はずっと月曜日以降の昼休憩をどうやって乗り切るか、考えていました。

悩んだ末に出した決断は「自分の机で食べる」というもの。待合コーナーのテレビは遠いし、男性職員さんは自分の机で食べてますが、男性職員さんは用もないのに話しかけて来る事はありません。ただカウンターに近いので、窓口の人が居ない場合は私がお客様に呼ばれる可能性はありますが、休憩室の苦痛から比べたら数段マシと判断しました。

もちろんお昼ご飯に声を掛けてくれた隣の席の女性は訝しんだかもしれません。が、この方には私の特性を詳しく説明しており、こそっと「あの報道や話題で、自分の精神が病むのを防ぐためだから」と言うと「分かった。ゆっくり食べてね」と、お許しを頂きました。


ボランティアとして

私の同級生は過去、お姉さんが神戸にいて阪神淡路大震災に遭い、お姉さんを目の前で亡くすという経験をした事があります。それ以来その同級生は夜1人で眠れなくなったため、お父さんやお母さんが交代で寝ずの番をして付き添っていましたが、お2人だけだときつそうなので、我が家に泊めたりなどもしていました。

そしてその同級生のお姉さんの家を片付けるためにも・・・という目的もあり、災害ボランティアに参加していました。

東北大震災の時も、ボランティアで行くべきかどうか迷っていましたが、丁度年金機構の派遣応援の要請があり、そちらで現地へ向かう事になりました。
ただ私たちの事務所が応援に行く期間は、他の事務所が行った後で広島県内では1番最後でした。先に行った他所の事務所の方にお話を聞いてみたのですが「思ったよりひどい」「現状では相談が先に進まない」「身元を保証するものがない人が多いから、色んな手続きが進まなくてお怒りを受ける覚悟をした方が良い」という事でした。

電力・ネットワークがダウンしているため、年金情報が引き出せず、他所のネットワークで照会しようと思ったら年金番号が分かる年金手帳や、身元証明書が必要です。が、着の身着のままで逃げて来た方にそんな物があるはずがありません。
紙ベースの情報処理は時代遅れだとバカにされる事もありますが、こういう時はごく一部、流されずに残った紙ベースの情報がある方がスムーズに手続きが済んだのです。

私たちは「怒られる」覚悟で行きました。

励ましてくれた人

かくして私たちの事務所の応援派遣は、石巻事務所へ向かいました。事務所と言っても庁舎は津波で流されたので、避難所に設けられた仮設テントです。
ただの契約職員にすぎない私の仕事は、まず市民の方と一番最初に接する「どんな手続きがしたいのか」を聞き出す、いわばコンセルジュ役。泣かれたり、怒られたりするんだろうな・・と覚悟を決めてました。

ですが、意外にも「どこから来たの❓」「広島かぁ・・・こっちは寒いでしょう」「よく来てくれたね」と、温かい励ましの言葉を頂く事が多く、正直戸惑いました。
もちろん災害ボランティアで行った神戸でも、似たような事はたくさんありました。が、神戸ではほとんどの人が呆然としていて、私たちは黙々と片づけをする・・・という感じだったので、被災者がこんなにも語ってくれるのは初めての経験だったのです。

ただ温かい気持ちになりながらも、痛さも感じました。
表ではこんなに励ましてくれているけど、裏ではどうだろうか?無理矢理笑顔を作ってはいないだろうか?私たちは1週間しか居られない・・・去る時、どんな気持ちになるだろうか?こんな状態で、置き去りにして・・・怒るだろうか?悲しむだろうか?それともまた、無理して笑ってしまうのだろうか?

私たちが帰った後も、あの方々の避難生活は続いていく訳で、そこに関われない自分は果たして、本当に助けているんだろうか・・・

自分は、何1つ片付かない状況で帰って、果たして日常に戻れるだろうか・・・・・

スーパーボランティア

そんな事を考えていた時、一時テレビで話題になったスーパーボランティアの小畑さんに出会いました。もしかしたら彼は私の事など覚えていないかもしれませんが^^;実は初対面ではなく、神戸の時もすれ違っていますw
その時、とても大事な言葉を教わりました。
「当事者の気持ちは当事者にしか分からない」
「分かった気になって踏み入ってはならない」
「ボランティアに、感情は要らない」

ごく冷淡な言葉に思えるかもしれません。でも感情移入してボランティアの仕事が出来ないようでは、それは支援ではなくなります。また勝手に当事者の気持ちを代弁したり、勝手に経験した気持ちになる事は、当事者への侮辱です。

それ以降、私は温かい言葉をもらった時の感謝の気持ち以外の感情は捨て、また自分が帰った後の事を考えるのは止めました。私だけでなく、ボランティアはたくさんいる、その人たちに任せるしかない、と。

災害支援とは

西日本豪雨も経験して思ったことですが、被災地の方は決して無理をしてまで、支援して欲しいとは思っていません。出来る人が、出来る時に、出来る範囲の事をすれば良いのです。

自分には何も出来ないと思っている方にも、実は出来る事はあります。まず祈ること。日時や場所は問いません。思い出した時で良いと思います。そして日常生活が送れる方は、日常生活を送る事も支援だと思います。


HSPオンラインフォーラム⑤自分を認め、自己発信

 

このブログは「①HSPについて」「②HSS型HSPについて」「③HSPとの向き合い方」「④HSPの境界線」の続きになります。

自分を認め、受け入れる。

「③HSPとの向き合い方」で、日記を付けると良いと述べましたが、まずこれを続けて等身大の自分を知るという事は、とても大切です。簡単に言えば理想の自分と現実の自分を分け、現実の自分にまずしっかりと目を向けます。

理想の自分

  • 他者から評価が欲しい
  • ベストを尽くさなければ
  • 困っている人がいれば、助けないと・・・
  • 嫌われたくない
  • いい人でいなければいけない
  • 言われた事は守らなければいけない

現実の自分

  • 小さなことから自分のしたいことをする
  • 断る練習をする
  • 自分をしっかりと褒める
  • 傷ついた時は、他人を気遣うように自分もケアする
  • こんな自分でもいい
  • 守れない事は、他で埋め合わせする
  • 守れない約束をしない
すごく勇気が要ると思います。が、それも自分だと開き直って受け入れる事で楽になれる部分が多いと思います。

周囲にどう伝えるか?

まずは自分がHSPである事を伝えるには、私自身は家族だと思っています。家族という機能を失った家族も多いかもしれません。ただそこは戸籍上の家族でなくとも、自分が「この人は家族同然だ」と思っている人でも良いと思います。ただしいざという時、法的処置が取れる人だったり、体調が優れず病院に行った時、入院時などはなるべく側に付き添える条件を兼ね備えた人である事がベストだと思います。

職場に伝える場合、順番としては信頼出来る上司がいれば、上司となるでしょう。ですが頼りになる上司がいない場合、信頼出来る同僚に話してみて、その同僚から伝えてみても良さそうな人を聞き出すのも手かもしれません。

職場で受け入れられやすい「断り方」

断り方は一番むずかしい問題だと思います。
なので要望だけを伝えるのではなく、+αを意識してみましょう。
  • 明日は予定があって難しいです
    →来週なら可能だと思います
  • 今の仕事量でいっぱいいっぱいです
    →半分くらいなら可能ですが、いかがでしょうか
  • 並行して同時に作業するのは苦手です
    →1つの作業を深堀りするのは得意です
    →ルーティンワークなら受けられます
個人的に「トリセツ」のテンプレートも考えています。
(※また公開可能となれば、ご報告させて頂きます)

そして多くの方は「診断書があれば・・・」と思われるでしょう。次回、診断書について触れて行こうと思います。
⑥に続く。

HSPオンラインフォーラム④HSPの境界線

 

このブログは「①HSPについて」「②HSS型HSPについて」「③HSPとの向き合い方」の続きです。

私、自身のTwitterにこんな投稿をしました。
https://twitter.com/kasuka0689/status/1368055274410442754

小さい頃「手がかからない良い子」だった人は、大抵HSPです。周りの大人の気持ちを読みすぎて、自分を抑え込んでいます。 ひきこもりやセクマイも、親や家族に遠慮して相談出来ない人、多いんじゃないかなぁ。

これに関して、補足があります。 

合併しやすい精神疾患

  • 自律神経失調症
  • 適応障害
  • うつ病
  • 双極性感情障害
こちらは特に問題ないかと思います。
ただし合併しているので、精神疾患の症状で先に診断名を受け、その先のHSPには気付かない場合もあります。

鑑別を要する精神疾患

  • 注意欠陥多動性障害(ADHD)
  • 自閉症スペクトラム障害
  • 双極性感情障害(特にⅡ型)
  • 非定型うつ病
こちらは特にHSS型HSPと似ているため、混合しないようにしなければなりません。何故ならば対処法が全く違うからです。

たとえば最後に挙げた「非定型うつ病」は
特徴だけ見るとHSS型HSPと非常に良く似ています。ただし非定型うつ病の場合、体が動く限りは「休まず動かす」事が行動療法とされ、一定のブレーキを要するHSPとは対処法が違って来ます。
非定型うつ病の方も、出来る事は出来てしまうので小さい頃は「手がかからない良い子」です。が、大人になるにつれて苦手な事もやらなくてはならなくなったり、それが出来ないでいると「ワガママ」「甘え」と受け取られます。

しかし、医師の診断はむずかしい・・・

私が参加したオンラインフォーラムは、参加者数全体は1,200名。そのうち「専門医に相談した」人は414人回答のうち、わずか12%。(=認知度が低い)
その12%55人回答のうち、「否定された」「医師が知らなかった」と答えた方は56%。「否定された」方は他の精神障害があり、そちらを重視していたり、または医師が知らずに「いや、あなたはこっちの障害があるから、まずはそっち」と否定されたパターンも多かったようです。

病名でなく、症状名でもないので精神科医でもそれほど熱心に勉強しておらず、また他の障害との区別がつきにくい部分があるため、回避したがる精神科医も多いようです。
⑤へ続く。

HSPオンラインフォーラム③HSPとの向き合い方

 

疲れやすさと向き合う。

まず①で述べた、どの環境に自分は一番疲れやすいのか、自分のタイプを知る事だと思います。
人間関係なのか、五感による部分なのか、それは人それぞれです。
具体的に分析したい場合、手っ取り早い方法は日記です。毎日どの部分に疲れを感じたか、どの作業がどのくらい出来たか、気分はどうか、体調はどのような感じか、良かったのか悪かったのか、細かければ細かいほど良いでしょう。天気を書いておくのもお忘れなく。
何日かしたら、定期的に読み返して分析してみる事もお勧めします。

HSPの方は、たとえば100%の力で2日間頑張ったら1日ダウンしてしまいます。大事なのは、その「1日ダウン」を消す事ではなく、ペース配分です。

100%で2日頑張り、3日目が「0」になると3日間で出来たものは「200」ですが、70%の力で3日間頑張り通せたら、3日間を合計すると「210」になります。

このパーセンテージを割り出すには、やはり「日記」をつけておくと計算がしやすくなると思います。

周囲に理解してもらう

HSPにとって、1番助かるのはやはり「周囲にHSPの疲れやすい部分」について知って頂く事だと思います。最近流行の「トリセツ」を作って、職場などに置いておくのも良いかもしれません。

また個室で休憩出来る場所を作って頂くと、職場でも負担が軽くなるかもしれませんね。そういった場所がない場合も、出来れば休憩室にパーテーションを入れてもらうか、大きめの布を画鋲で留めてカーテンのように吊るしてもらうだけでも、負担は軽くなるかもしれません。
疲れた時の「逃げ場所」を作っておいてもらう。それだけできっと職場などの居心地も違って来ると思います。

自分で出来ること

職場に言っても、なかなか理解してもらえない場合も当然あります。「皆疲れているんだよ‼」と心無い言葉を浴びせられる事もあるでしょう。それが怖くて言えない方もいらっしゃると思います。

そんな時は自己防衛もしてみましょう。

個室の代用

  • トイレ
  • ロッカー(戸を開けて視界を区切る)
  • 倉庫・書庫
  • 車(車通勤の場合)
  • 給湯室

デスク周り

  • ファイル・書類で囲む
  • パソコンのディスプレーを立ち上げておく
  • 小さい観葉植物を置く
  • 文具などを「壁」としてデスク間に置く
  • 見たり、触ると癒されるマスコットを置く
  • お茶などを飲むカップも癒し効果のあるものを使う
  • デスク上に私物を置けない場合、引き出しなどに入れておく
  • 手触りの良いマスコットを時々触る

休憩(自分)時間を作る

  • アロマ効果のあるものを取り入れる
  • お茶や甘い物を取る(フレーバーティーなどが◎)
  • 10秒くらいで良いので、目を閉じてみる
  • 深呼吸をする(無理のない範囲で)
  • 休憩する時間を決めておく
  • スペースがあるなら、楽になれる姿勢を取る
  • 本やお気に入りの音楽などに集中する
  • 肌触りの良い服に着替える(下着だけでもOK)
今、コロナなどの対策として「デスク間・休憩室にパーテーションを入れる」という対策は取りやすくなっていると思います。

感覚過敏な方も、聴覚過敏であればニオイ(嗅覚)に集中する事で、音による刺激を軽減出来る事もあるかと思います。

私(HSS型HSP)なりの対策

※あくまで私なりの対策です。
  • 時報付き時計を使う(時間忘れて集中してしまうので)
  • 時報付き時計の代わりに、スマホアラームを使う
  • パソコンを切る時間を決めておく
  • 作業に入る前にリストを作り、「ここまでやったら休憩☕」という「休憩ポイント」を決めておく
  • 日記に「作業した事」「休んだ時間」を書いておく
  • 休む間にやってみて良かった事も記録しておく
  • 朝起きて、今日やる事は1つだけに絞る
  • 出来なくても自分を責めない
  • パソコン(視覚)を使う時は、ラジオ・テレビなど音がする物は切っておく。
参考になれば幸いです。

「しおりん」舞台裏制作話①